研究テーマ
超新星残骸における粒子加速機構の研究と宇宙線起源の解明
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電気電子・情報工学科 応用物理コース
准教授佐野 栄俊
超新星残骸は、巨大星 (太陽質量の8倍以上) やある種の連星系が、その一生の最晩年に超新星爆発を起こした後にできる星雲です。秒速1万kmの膨張衝撃波や、生命誕生に欠かせない重元素供給を伴って、宇宙空間に絶大な影響を与えます。超新星残骸はまた、宇宙を満たす粒子放射線 (宇宙線) の発生源として最有力視されているものの、発見から100年経ったいまも観測的な結論は出ていません。私たちは、超新星残骸から放射されるX線やガンマ線と、電波輝線データを組み合わせる画期的な手法により、天文学100年の謎とされる宇宙線加速機構とその起源解明に挑んでいます。